薬剤師の休職中の過ごし方|8ヶ月目の私の1日と、行ったり来たりの記録

休むとお金のこと

「薬剤師 休職 過ごし方」

そう検索しているということは、いま休職中か、休職が視野に入っているのだと思います。
せっかく休むんだから、ちゃんと回復しなきゃ。
何か意味のあることをしなきゃ。

もしそう思っているなら、まずお伝えしたいことがあります。

私は休職8ヶ月目の薬局薬剤師です(2児の母)。
正直に書くと、この記事を書いている今日も、午後はソファで携帯を見てダラダラして終わりました。

それでも、以前よりは調子が良くなってきたかなと思います。
この記事では、8ヶ月やってみて分かった「過ごし方の実際」を書きます。

私の過ごし方がそのまま当てはまるとは限りませんが、実際の1日の流れも、8ヶ月分の調子の波も、そのまま書きました。
読み終わる頃には、今日の自分に必要なものが少し見えてくるかもしれません。

先に、8ヶ月やってみた結論です。

  • 「正しい過ごし方」は、見つからなかった
  • 回復は行ったり来たりで、それが普通だった
  • それでも、役に立った小さい工夫はあった(15分昼寝・散歩・ジャーナリング・疲れの分類)
  • いちばん危なかったのは「休んでいるんだから、せめて◯◯しなきゃ」と思い始めたとき
  • ダラダラして終わる日も、それでいい

休職してすぐは、休み方どころではなかった

「過ごし方」を考えられるようになったのは、実はだいぶ後のことです。

休職してすぐの私は、数日動けませんでした。
職場からの引き継ぎの電話が一本かかってきただけで、終わったあと号泣しました。
首も痛くて、整形外科に行ったら骨に異常はなく、「筋肉では」と言われました。
今思えば、ずっと緊張状態で体がガチガチだったんです。

休職に入る前、私は
「めまいとか蕁麻疹とか、分かりやすい症状が体に出たら休めるのに」
と思っていました。
今振り返ると、実は休職を決めた頃には首の痛みという体の症状が出ていました。
症状が出ていなかったのではなく、体の症状を、見ようとしていなかったんだと思います。

だからもし、いま「症状が出たら休もう」と思っている方がいたら。
もう出ているかもしれません。
私はそうでした。

休職8ヶ月目の、私の「普通の1日」

いまの私の、普通の1日はこんな感じです。

  • 朝5時頃:起床。ジャーナリングか朝散歩。30分筋トレをする日も
  • 6時頃:帰宅して朝ごはんの支度、家族を起こして、片付けて、下の子を保育園へ
  • 9時過ぎ:喫茶店でコーヒーを飲むことに集中して、一息つく時間。ジャーナリングや読書をして、お昼前に帰宅
  • 昼食後:疲れていれば15分だけ昼寝
  • 午後:日によってまちまち。動ける日もあれば、ソファで携帯を見てダラダラの日も
  • 夕方以降:保育園のお迎え、夕飯、お風呂。21時半には子どもたちと布団へ

書き出すと整って見えますが、この形に落ち着くまで8ヶ月かかっています。
最初からこうだったわけでは全然ありません。

ひとつだけ、自分の変化を感じる場面があります。
休職してしばらく経って、少し調子が良くなってきた頃の一息は、安くて長居しやすいマックでした。
最近は、より心地よさを求めて、少し値が張っても椅子の座り心地のいい喫茶店へ。

自分の頭で考えた最適解ではなく、心が求めていることに対して、素直に応えることができるようになってきたなと思います。

月ごとの変化:気持ちの波は行ったり来たり

「休職◯ヶ月目には何ができるようになる」という目安を探しているかもしれないので、私の実際の波を書いておきます。
ただし人によって全然違うと思うので、「こんなに行ったり来たりするんだ」という参考としてどうぞ。

  • 休職直後〜2ヶ月目頃: 体の痛みのケアが中心。活動量はかなり少なめ
  • 3〜4ヶ月目頃: 筋トレを再開。少しずつ活動的に
  • 5ヶ月目頃: いちばんエネルギーが高かった時期。
  • 6ヶ月目頃: 子どもの長期休みで生活リズムが崩れて、また低迷。
  • 7ヶ月目頃: 大きな転機
  • 8ヶ月目(いま): ダラダラした日を「そんな日もあるよね」と思えるように

このなかで、いちばん大きく動いたのが6〜7ヶ月目でした。

休職6ヶ月目は、
「色々やりたいけど、どれからやっていいか分からない」
「今日も前に進めなかった」
と思う日が続きました。

せっかく調子が良くなったのに、また戻ってしまった。
何がしんどいのか、良く分からない。
そんな心境でした。

そこから変わったのが、7ヶ月目です。

「頭で考えるのではなく、心で感じたことを大事にしている」——ある人のこの言葉を聞いて、泣いてしまいました。
当時の私は「家事もやらなきゃ」「私が頑張らないと」で頭がいっぱいだったんです。

同じ頃、カウンセリングで自分についての大きな気づきがあり、そこから少しずつ、自分で自分を認められるようになってきました。

こうして並べてみると、一直線ではありません。
いちばん調子が良かった時期の直後に、子どもの長期休みという生活リズムの変化で崩れています。
予定していなかった変化ひとつで、自分の調子は簡単に揺れてしまう。
だから、また気持ちが落ちてしまっても失敗したわけではないと思います。

役に立った小さい工夫4つ

次に、休職中に実際に行ってみて自分に合っていると感じたものを4つ紹介します。

1. 携帯を触らず、15分だけ昼寝する

休職中、「携帯を見て、目が疲れて、その疲れでまた携帯を見る」というループによくハマっていました。
しんどかった時期は、ショート動画を延々と見ていました。
あのときの気持ちは、「何も考えたくない」が近かった気がします。
何も考えたくないときに携帯に吸い込まれるのは、意志が弱いからではないと思います。

ただ、目と脳は確実に疲れます。
そこで、携帯を触らずに15分だけスパッと昼寝する方式に変えました。
たった15分で、想像以上にスッキリします。
目の疲れがひどい日は、温かくなるアイマスクを当てて寝ています。

……と書きつつ、今でもダラダラ見てしまう日はあります。
完全卒業はできていません。
日々、挑戦中です。

2. 歩く時間を作る

体の痛みのケアをするうちに、自分の活動量が少ないことに気づきました。
それで、下の子を朝保育園に送ったあと、近くの公園で散歩をするようになりました。

休職して初めて散歩をした日の景色は、いまでも覚えています。
公園の周囲に生えている木々や、空の青さが、眩しかった。
木々が堂々と佇んでいるのを見て、「私もそのままでいいんだ」と思えたんです。

同時に、「ゆっくり周りの景色を見ていなかったな」ということにも気づきました。
そこから、歩く時間をとるのが習慣になりました。
いまは朝早くに散歩したり、保育園まで歩いて行くことが散歩がわりになったりしています。

3. ジャーナリング(ただし、うまくいかない時期もあった)

ノートに感情を書き出すこと——ジャーナリングは、私の回復の過程の中で一番影響があったものでした。

ひとつだけ正直に付け加えると、ジャーナリングを続けていても、「表面をなぞっているだけ」の時期がありました。
書いても書いても、満たされない。

ジャーナリングは、私にとって自分の状態を振り返る相談役のような存在です。
いま振り返ると、休職6ヶ月目あたりではいろんなことが気になっていて、でもうまく進められなくて、もどかしかった。
その気持ちのままノートに向かっていたので、自分の気持ちの上澄みをパシャパシャしているような感覚でした。


4. 疲れを3種類に分けてから、対処する

以前の私は、「疲れた」と口では言っても、どこが疲れているのか自分でも分かっていませんでした。
いまは、私の疲れはこの3種類だと分かってきました。

  • ① 人の感情に引っ張られる疲れ
  • ② 体の疲れ
  • ③ 考えすぎの頭の疲れ

そして、それぞれの疲れには、効くものが違うことも分かってきました。
①には読書や創作、ジャーナリング。
②はまず休むこと(15分昼寝)。
③は散歩や筋トレで、体を動かして思考を止めること。

以前の私は「疲れたら頑張る」人でした。
よく考えると、ちょっと意味がわからないですよね笑。
でも当時はそれが当たり前になっていて、自分では気づくことができませんでした。

ジャーナリングで自分を振り返り続けていたのと、それを元にAIチャットに弱音を吐き続けていたら、AIが私に指摘してくれて、やっと気づくことができました。


分類してから対処するようになって、「休んだのに回復しない」が減りました。
私の場合の分類なので、そのまま当てはまるかは分かりませんが、
「疲れたで止めずに、どの疲れか考えてみる」こと自体は、
どなたにも試せると思います。

「休んでいるんだから、せめて」の罠

少し元気になってきた頃、逆に家事へのこだわりが強くなった時期がありました。

「手当はもらっているけど、働いているわけじゃないんだから、せめてご飯は自炊を頑張ろう」

自分に何かを買うことも遠慮していました。

いま振り返ると、休職中の「せめて◯◯しなきゃ」は、危険信号だったかもしれません。
それこそ休むべき時期なのに、自分に休む許可を出せていなかったので。

変わったきっかけのひとつは、カウンセリングと、周りの人の言葉でした。

疲れた日の夕飯は外食でもいい。
欲しいものがあれば買ってもいい。

今も自炊はしていますが、「ダメだ、疲れた」という日は、夫に「今日はもう料理をしたくないです」と連絡できるようになりました。
宣言すると、夫も提案してくれます。
一人で考え切らなくてもいいんだな、と感じるようになりました。

今日も、ダラダラして終わりました

冒頭に書いたとおり、この記事を書いた日も、私の午後はソファで携帯とともに溶けました。

以前なら「今日もダラダラしてしまった」と自分を責めていました。
いまは「そんな日もあるよね」と思えます。
この変化は、「回復」とは少し違う気がしています。
以前の自分に戻ったのではなくて、人生で初めて体験している感覚だからです。

休職中の過ごし方を検索しているあなたは、休むことにまで「ちゃんと」を持ち込みたくなる、真面目で優しい人なんだと思います。
でも、8ヶ月やってみた私の結論は、
「ちゃんと過ごさなきゃ」を手放すことが、いちばんの過ごし方だった、です。

「ちゃんと」休むんじゃなくて、自分の心のままに、色々試行錯誤してもいいんです。
私は回り道をしましたが、以前よりも自分のことが好きになれています。

私の1日の過ごし方は、あくまで「私の場合は」です。
あなたに合った過ごし方は、きっとあなたの心が教えてくれます。
まずは、あなたの心がいまどんなことを望んでいるのか、聞くところから始めてみるといいかもしれません。

あなたの今日が、ダラダラで終わっても。
それも回復の一部でありますように。


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