薬剤師の休職体験談|業務過多とカスハラで休職した私の記録の全体像(現在8ヶ月目)

休むとお金のこと

「薬剤師 休職 体験談」

そう検索するところまで、あなたはもう十分頑張ってきたのだと思います。

私は2児の母の薬局薬剤師です。
時短勤務で働いていましたが、積み重なる業務過多の上に患者さんからのカスハラが決め手になって心が折れ、いまは休職8ヶ月目です。

休職を考えていたころ、私が知りたかったのはこんなことでした。

  • そもそも、私は休んでいいのか。まだ頑張れるんじゃないか
  • 休職って、どうやって始まるのか。何から手をつければいいのか
  • 傷病手当金って、いくら入るのか。いつ振り込まれるのか
  • 休んだあと、どうなるのか。ちゃんと元に戻れるのか

この記事では、その全部を、経験した順に答えていきます。気になるところから、詳しい記事にも飛べるようにしてあります。

先に、今までの経験から言えることをお伝えすると

  • 限界は突然には来なかった。断れない仕事の積み重ねの上に、カスハラが最後の一撃だった
  • お金は傷病手当金で何とかなっている。ただし初回の振込までは約2ヶ月かかった
  • 休職しても、すぐには休めなかった。回復は行ったり来たりで、それが普通だった
  • 「もう行かなくてもいいんじゃない?」という感覚は、甘えではなくあなたの中の正常なセンサー

どれも、あのころの私が誰かに聞きたかったことです。
気になるところから、詳しい記事にも飛べるようにしてあるので、自分の気になるところから読み進めてもらっても大丈夫です。

休職までの流れ①:業務が溜まり続ける日々

ある年の夏、私の仕事は気づいたら担当する業務が積み上がっていました。
店舗の勉強会の発表、会社の試験、他店舗から来た新人さんの教育(時短勤務者3人で担当。ですが私が最年長でした)。

そこに在宅患者さんの担当打診が重なりました。
以前、「在宅もゆくゆくはやってみたい」
そう店長に伝えていたため、無理だとは言えずに了承しました。
右も左も分からないまま、分からないことは店長に聞きまくり、なんとか契約までたどり着きました。

そこからは、一人でその患者さんを担当して四苦八苦する日々。
見かねた年上の同僚が

「担当を増やした方がいいんじゃない?」

と言ってくれたのに、自分からは言い出せませんでした。

頼まれたら断れない。
人の負担を先に心配する。
今振り返ると、そういう人のところに仕事って集まり続けていくようです。

休職までの流れ②:カスハラが決め手になってしまった

秋のある土曜日、患者さんからのクレームを受けました。
誠実であろうとした声かけを「余計なこと」と罵られ、2週間後には電話で、私自身にヘイトを向けられました。
会社の看板を背負っている以上、言い返せませんでした。

ここが決め手でした。

それでも1ヶ月、講演会の講師を引き受けていたからと歯を食いしばって出勤しました。
やっとの思いで薬局に帰ると普段通りのバタバタした状態でした。
それが終わったとき、

「私、頑張ってきたのに、何もないんだ」

と糸が切れました。
数日後、ふと思ったんです。

もう、行かなくてもいいんじゃない?

それでも在宅の報告書と引き継ぎ書を作り切ってから、休職に入りました。
しんどい状態でも、途中で投げ出すことはできませんでした。

ここまでの詳しい経緯は、1本の記事に全部書いています。

お金の話:傷病手当金で、生活は何とかなっています

休職を考えたとき、一番の壁はお金だと思います。
私も「収入が途絶えるのでは」と怖かったです。

実際には、健康保険の傷病手当金という制度がありました。
私の場合、初回は申請から振込まで約2ヶ月かかりましたが、ちゃんと振り込まれました。
そして動けない時期があっても、あとからさかのぼって請求できます。
だから、お金の準備が完璧じゃないことを、休まない理由にしなくて大丈夫です。

いくらもらえるのか、どう計算するのかは、こちらに書いています。

傷病手当金はいくらもらえる?休職して感じた「多い?少ない?」の不思議
時短勤務の薬局薬剤師が休職して、傷病手当金を受け取りました。「額面の3分の2」の計算の仕組みと、振り込まれる額は想像より多いのに使えるお金は減った、という実感を書いています。

いつ頃振り込まれたのかは、こちらに書いています。

傷病手当金はいつ振り込まれる?申請から振込まで2ヶ月かかった実録
傷病手当金は申請してもすぐには振り込まれません。休職中の薬局薬剤師が、申請書を出してから初回の振込まで約2ヶ月かかった実際の流れと、待っている間にやったこと、手続きを少しラクにする工夫を書いています。

申請書をどう書いたか、どこで手が止まったかは、こちらに書いています。

傷病手当金の申請書、どう書いた?手続きでいちばん面倒だったところ
傷病手当金の申請書は、書き方が分からなくて困ることはありませんでした。つまずいたのは「面倒」のほうです。保険証を出す、日数を数える、そして会社とのやりとり。実際の書く順番と、2回目からぐっと楽になった方法を書いています。

休職してからのリアル:すぐには休めませんでした

正直に書くと、休職に入った途端、メンタルはむしろぐちゃぐちゃになりました。
涙が止まらず、職場からの電話が怖くて仕方がなかった。
数日はソファから動けませんでした。

少し回復すると、今度は頑張りすぎて、また爆発する。

「休んでいるんだから家のことくらいしっかりやらなくては」

と自分を追い立てて、このループを何周もしました。
私の場合、本当に変わり始めたのは7ヶ月目、カウンセリングに出会ってからです。

回復は一直線には進みません。
行ったり来たりして、それでいいみたいです。

休職中に何をして過ごしているかは、こちらに書いています。

薬剤師の休職中の過ごし方|9ヶ月目の私の1日と、行ったり来たりの記録
休職8ヶ月目の薬局薬剤師が、実際の1日の流れと月ごとの調子の波を書きました。「正しい過ごし方」は見つかりませんでしたが、役に立った小さい工夫と、いちばん危なかった考え方をまとめています。

休職中に子供の夏休みを迎えたので、その時の体験もこちらに書いています。

 休職中に子どもの夏休みが来た。私にとっては、休みになりませんでした
休職中に子どもの夏休みが来ました。学童、保育園、お盆の帰省。やってみて助かった工夫は特に思いつきません。それでも、しんどかったら預けていい、頑張った自分を褒めていいと伝えたくて書いた記録です。

いま「休みたい」と思っているあなたへ

「会社、休みたいな」が頭をよぎるなら、もう休んでいい状態なんだと思います。
だって普通は、「会社嫌だな」と思っても、「休みたい」までは考えないから。

限界まで頑張ってから休んだ私が言えるのは、これだけです。

限界の手前で、休んでいい。

あなたが壊れかけているのは、あなたが弱いからではありません。

自分のしんどさを「みんな同じ」と思って我慢していた話は、こちらに書いています。

「仕事はしんどいもの」と思っていた薬局薬剤師が、3回休職して気づいたこと
「仕事とはしんどいもの」。そう思って働き、3回休職しました。薬局薬剤師である私が休職7ヶ月目に気づいたのは、みんなの「しんどい」と私の「しんどい」は中身が違ったということ。努力が足りないのではなく、環境が合っていなかった話を書いています。

診断書のもらい方や職場への切り出し方も、今後記事にしていく予定です。

まとめ:この先の読み方

私の場合の休職は、このような形でした。

  • 断れない仕事が積み重なった上に、最後に重たい一撃が来た
  • お金は傷病手当金で何とかなった。初回振込までは約2ヶ月かかった
  • 休職してもすぐには休めなかった。回復は行ったり来たりだった

ぜんぶ、始まる前は分からないことばかりでした。
分からないから、余計に怖かったんだと思います。

いま「休みたい」と思っている方に、ひとつだけ。
その気持ちは、あなたが弱いからではありません。

このページが、あなたの「休んでいいのかな」の地図になりますように。

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